XRシンセシス
「XRシンセシス®」は株式会社フレームシンセシスが開発しているUnityベースの汎用VRフレームワークです。自社開発や受託開発に使用するほか、システムのライセンス提供を行っています。
特徴
「XRシンセシス」は大きく以下の4つの特徴を持ちます。
1. 多目的
「XRシンセシス」は汎用VRシステムです。以下をはじめとするさまざまな用途を想定しています。
- Webブラウザ用3Dウォークスルー
- Webサービス内3Dコンポーネント(React・Next.js等で使用可)
- メタバースプラットフォームのベースシステム
- 施設型VRコンテンツ
- アカデミック用途(VR実験環境等)
- 既存のVRプラットフォームではライセンスや運用面で対応できないケース
- 自社のログイン機構や特殊なハードウェアと連携したいケース
- Meta Quest用VRゲーム
おおまかに「VR+マルチプレイヤー」「3D+マルチプレイヤー」の何かを開発する場合、XRシンセシスを使用することで開発工数が短縮できる可能性があります。
2. マルチプラットフォーム
PCやスマートフォンのWebブラウザで動作するほか、さまざまなデバイス向けにアプリ化が可能です。現在以下のプラットフォームに対応しています。
- Meta Quest
- PICO 4
- Webブラウザ(スマートフォン、Meta QuestブラウザのVRモード対応)
- Windows(Steam VRおよびOculusソフトウェア、VRモード・デスクトップ切り替え対応)
- iPhone
- Android
さらに以下を現在対応中です。
- CAVE(プロジェクターの投影面に囲まれたVRルーム)
- ソニー空間再現ディスプレイ
これにより、例えばプロジェクターの部屋とiPhoneのブラウザを接続するような体験を比較的手軽に構築可能です。
3. 軽量
Webブラウザでの起動の場合、コンテンツ容量にもよりますが、URLをクリックしてすぐ3D空間に入って歩きまわることができます。下記リンクをお試しください。
特に軽量なコンテンツの場合は、iPhoneやAndroidのブラウザで4G回線でも数秒で起動するため、各種SNSからのアクセス流入やバズが見込めます(※コンテンツの容量・パフォーマンス最適化が必要です)。
4. マルチプレイヤー
現在、VR(3点トラッキング+手のポーズ)および非VRのネットワーク同期が可能です。
複数の主なリアルタイムネットワークソリューションに対応しています(※接続する人数、期間、通信量等に応じて使用するクラウドサービスのコストがかかります)。
また、ローカルネットワークでのマルチプレイヤーも可能です。インターネット接続が利用できない環境向けのシステム開発や、施設型・イベント向けのVRコンテンツ制作に使用できます。写真はサーバー用ノートPC+Wi-Fiルーター+Meta Quest 4台の構成見本です(※Wi-Fiを使用する場合、現場の無線環境の検討が必要です)。実空間の位置あわせ機能も搭載しています。
さらに、マルチプレイヤーをオフにすることもできます。シングルプレイヤーのコンテンツを制作する場合や、通信環境が安定しない場合のフォールバックとして使用できます。
機能一覧(概略)
- スマートフォン・PCキーボード移動
- 一人称および三人称カメラ
- バーチャルスティック(マルチタッチ対応)
- 自動カメラ・手動カメラ
- VRでのモーションコントローラーによる移動
- AssetBundleのワールドビルド
- ワールド間のポータル移動
- 3D空間内でのストリーミング動画の視聴(HLS再生でCloudflare Stream等を使用)
開発ロードマップ
以下は現在未実装ですが、優先度の高い実装予定機能です(2024年6月現在)。
- ワールド・VRMアバターのアップロード
- フルトラッキング対応
- 大人数の同期可能なリアルタイムサーバー(※サーバー負荷と通信量により実現してもおそらくコスト大となる可能性が高いのですが、検討を進めています)
「XRシンセシス」のご提供について
主に以下の2つの提供形態があります。ケース・バイ・ケースとなる面が大きいため、詳細については直接お問い合わせください。
- 弊社が受託開発をする際にXRシンセシスをフレームワークとして使用する場合
一般的な受託開発の要領となります。
- ソースコードをライセンス提供する場合
GitHub上のプロジェクトを一定期間共有して、導入サポートを行います。クライアント様のUnityエンジニアがそのまま自由に改造して使用することができます(※ライブラリとしてVContainer、UniTask等を使用しています。ライセンス提供前にプロジェクトファイルの内覧をさせていただいています)。必要に応じて弊社から開発サポートを提供します。
導入事例
- 一般社団法人デジタルステッキ様の「バーチャルサファリ」VR映像視聴システムとして「XRシンセシス Spatial Theater」が使用されました(プレスリリース)。
- stu inc.様開発・制作の「『進撃の巨人』ワールドワイド・アフターパーティー」にて、XRシンセシスが使用されました(stu様プレスリリース)。
- 株式会社ビジュアライズ様のメタバースシステム「WXR」のベースシステムとしてXRシンセシスをライセンス提供させていただきました(ビジュアライズ様プレスリリース)。
- 株式会社J-WAVE様の「J-WAVE META STUDIO」でXRシンセシスが使用されています。
- その他、未公開もしくは非公開の導入事例が4件以上あります(2024年6月時点)。
⇒ XRシンセシスに関するお問い合わせ